MSOLを選んだ理由

入社の理由や基準は人それぞれですが、価値観の似ている人ばかりが集まってしまう企業もあります。そんな中、MSOLには多様な個性の持ち主が集い、チームとしても機能しています。その理由はなんなのか、経歴も年齢も異なる3人に語り合ってもらいました。

沢田祐馬(2019年キャリア入社)
上野和輝(2015年新卒入社)

現PM事業本部 本部長(インタビュー当時:人財本部 本部長) 船津龍太

MSOL入社につながる"きっかけ"と"経緯"。
〜それぞれに異なる志と思い入れ〜

沢田:私は2000年から独立系の中規模SIerでエンジニアとして働いてきました。大手銀行の事業統合などが頻発していた時代だったこともあり、一貫して金融機関のシステム統合に関わる大規模プロジェクトを担当。はじめはプログラマーの1人でしかありませんでしたが、その後チームリーダーを任され、プロジェクトのマネジメント役を担っていました。やりがいはありましたが、そもそも金融業界だけに興味があったわけではありませんし、マネジメントのスキルにある程度自信がつきはじめてからは「銀行以外の業界にも携わりたい」という希望を出すようになったんです。そしてその希望が叶い、開発課長として証券・電力業界などさまざまな業種のプロジェクトを担当するようになったことから、多くの企業がプロジェクトマネジメントをうまく回せずに苦慮している実態を知りました。社内的には管理職となり、現場から遠のくようになっていたものの、自分が本当にやりたい仕事はこれだったんじゃないか、と考えて転職を意識し始めました。

上野:私は新卒でMSOLに入社したので、お二人のように前職での経験は持っていませんが、学生時代に就職活動を始める際、私なりのこだわりでポイントを3つ決めたんです。1つめは「大企業ではなくベンチャーに」というもの。大学時代に街コンなどのイベントプロデュースを行う会社のお手伝いをしていたのですが、この会社がみるみる成長を遂げて、大企業に買収されていくまでの過程を体感することができたんです。すでに安定した業績を手に入れている大企業に入るよりも、こうして自分たちの努力によって会社が大きくなっていく過程に身を置き、そこで貢献をしていきたい。そう強く意識するようになったことから、成長途上のベンチャーにこだわることにしたんです。2つめのこだわりは「特定のモノやサービスに依存せず、常に新たなバリューを出せるスキルが身につくか」です。先の街コンもそうですが、どんなに優れた製品も、どんなに注目を集めるサービスも、時代の進行とともにいずれは陳腐化します。そうではなく、時代が移り変わっていっても常にバリューを出し続けるようなスキルや知識が身につく場に入って、自分自身を高めていきたいと考えました。そして3つめが「社内の雰囲気」へのこだわりです。いきいきと人生を歩んでいくには、これも非常に重要だと感じていました。

船津:私の場合は前職のコンサルティングファーム時代に、たまたま知人から人材エージェント会社を紹介されたのがきっかけでした。それまで、特に強く「転職したい」と考えたことはなかったのですが、この時「自分がもしも転職するとしたら、どういうところが理想なのだろう」というイメージを膨らませていくうちに、上野さんと同じように自分なりのこだわりというのがハッキリしていきました。ポイントはやはり3つだったんですが、1つめは「コンサルはやっぱり楽しい」という再認識。あらためて「なんで楽しいんだろう」と突き詰めていってわかったのは、自分にとって最適な働き方がそこにあるから。役目が固定された部署でルーティンワークを日々こなすのではなく、プロジェクトベースで人が集まり、設定された期間内に皆で集中してエネルギーを注ぎ込んで成果につなげていく。そういうコンサルタントならではの働き方が、私にはとても心地好いのだというのを自覚したわけです。2つめは「組織を築いていく役割を手に入れたい」というこだわり。前職の上司たちは皆、「この会社がここまで大きくなったのは●年前にこういうことがあって、そこで皆で頑張ったおかげなんだ」というような武勇伝を持っていました。それを口にする時の上司たちが実にいきいきしていたこともあり、「もしも自分が転職をするならば、これから大きくなっていくような会社で、自分なりの武勇伝を築いてみたい」という願望があることに気づいたんです。そして3つめは「自分の好きな人に囲まれて働きたい」というシンプルな気持ち。こうして3つの本音に気づいたことから、転職を本気で考えるようになっていきました。

結局MSOLを選んだ理由はどこに?
〜運命的出会い・人生観とのマッチング・成長途上という魅力〜

沢田:「管理職として取りまとめ役をするのではなく、マネジメントの現場に出て1から成長を目指したい」というのが自分の願望だと気づいたことから、人材エージェントに登録をして転職活動をスタートさせました。当初紹介された候補企業は既存のコンサルティングファームが大部分でした。プロジェクトをリードする立場という部分では、私の希望にマッチしていましたし、内定をくださるところもあったのですが、正直なところ今ひとつピンとこない気持ちでいたんです。そんな気持ちをエージェントに伝えたところ、PMOソリューションをコア事業にしている珍しいベンチャーがある、ということでMSOLのことを教えてもらいました。そしてその直後、たまたま書店でプロジェクトマネジメント関連の書籍を眺めていたら、実用性の高い『PMO導入フレームワーク』という本に出会いまして(笑)。

船津:高橋さんの著書ですね。運命的出会い?(笑)

沢田:そう感じますよね?しかも同じ時期、オフィスに出社したら見慣れない人がいて、誰なのかと同僚に聞いたら、「新しいプロジェクトでPMOをお願いすることになったMSOLという会社の人だよ」と聞かされて(笑)。
しかも、長年お世話になってきた銀行の幹部の方から、「これから大規模プロジェクトを立ち上げようとしており、いろいろとプロジェクトマネジメントで課題を抱えるようになると思うので、ぜひウチのプロジェクトに来てくれないか」とご相談をいただいていた時期とも重なったんです。前職の役職に留まった上ではこの嬉しい要請に応えることができなかったので、「今、私はPMOソリューションを専業とする会社への転職を考えているんです」と正直にお伝えをしました。そうしたら「それでも構わないから」とまで言っていただき、この一件がまた私を後押ししてくれました。

船津:実際にそういうお話をお受けするかどうかは別として、大いに自信につながりますよね。会社への信頼とは違う次元で、お客様に個人として評価される喜び。それは私が経験してきたコンサルタントでも同じですから。

上野:しかも、エンジニアとしてではなくPMOとしての役割を期待されていて、なおかつこれからPMOソリューションの会社に入ろうというわけですから、気持ちは固まりますよね。

沢田:いや、そこまで決意していたわけではないんですが、書店での出会いに始まり、すべての流れがMSOLへと向いていたのは感じていたので、迷うことはありませんでしたね。

上野:私の場合は、さっきお話をした通りのこだわりポイントでいくつかの会社を受けていき、その中でMSOLにも出会いました。伸び盛りの成長ベンチャーだということは、事実としてすぐにわかりましたし、PMOソリューションという仕事が、時代の流れに左右されないものだということも、学生ながら理解できました。でも、一番大きかったのは、MSOLの皆さんが本気で「世の中を変えよう、良くしよう」と思って働いていることを知った点です。やっぱり社会人になれば、仕事が人生の中で重要な時間を占めるようになるわけですから、単に活躍できて儲かって、みたいな目的だけで働くのではなく、何かしらの形で世の中に役立てるような場にいたいと思い、皆さんに共感したことから入社することを決めました。

船津:私も自分の立てたポイントに従って世の中の企業を見るようになりました。コンサルティングの新しいスタイルとして自社のビジネスモデルを打ち出していたMSOLのことも、そういう中で知りました。コンサルタント経験者が次の転職先でもコンサル的な働き方を望んでいる場合、たいていは前職とよく似たところを選びがちなんですが、既存のコンサルティングサービスをやっているところにわざわざ行くくらいならば、もといた会社に留まったほうがずっと積極的なチャレンジをしていける。そう感じていただけにMSOLが打ち出すマネジメント実行支援というコンサルティングの新しい波には魅力を覚えました。
それに当時のMSOLはまだ50〜60名の社員で急成長をしていたので、「ここでならば自分流の武勇伝を作っていくような挑戦ができそうだ」とも感じました。「入社したら、その初日からプロジェクトの現場に行かされそうだな」という気配(笑)は、面談に行った時から感じましたし、事実その通りになったのですが、それは私にとって歓迎すべきムードでありカルチャーでしたね。大企業から心機一転で転職するからには、スピードがあって、身のこなしの軽い集団に行きたかったので。

MSOLでしか実現しないこと
〜その喜びと醍醐味。そして重責〜

上野:入社して、研修を終え、最初の配属先で働き始めた頃には、MSOLの大きな特徴の1つを実感していました。

船津:ちょっと待って (笑)。それって私のところでの話?

上野:そうです(笑)。最初の上司である船津さんから、いかに教育熱心な会社なのかを痛感した、という話です。

船津: (笑)。たしかに厳しく指導はしたけれども......。

上野:安心してください(笑)。真剣に感謝をしています。いきなり大規模プロジェクトに参画させてもらい、最初から裁量を任せてもらった点も感謝していますし、その中で私がドキュメンテーションなどの面でうまく動けなかった時、強い調子で叱ってくださったことも感謝しているんです。責任ある仕事を任せてもらうからには、新人かどうかなんて関係ない。何に気を配り、どれをどう動かさなければいけないのか、その理由は何なのか、ということをストレートに教えてもらったことで、自分が期待していた以上に成長実感を味わうことができました。

沢田:まあ、教育についてはリーダーごとにスタイルは異なるようですが、私も熱さを感じています。

船津:実は、私も最初からいろいろと難しい局面を体験しました。

沢田:前職でもプロジェクトベースで動き、マネジメントをたくさん経験してきたのでは?

船津:たしかにそうですが、以前は主に自社メンバーで編成されたチームのマネジメントをすれば良い、という立場でした。ところがMSOLの人間としてお客様のプロジェクトに入っていく場合は、あらゆる参加メンバーのマネジメントにコミットしなければいけません。その違いについては事前に覚悟していたものの、いきなり任せてもらったプロジェクトでは、複数のプロジェクトを統括する立ち位置で、ステークホルダーが複雑に絡み合っていたんです。
複数のプロジェクトを同時並行で進めなければいけない状況でした。みんな自分の範囲を一生懸命守ろうとする。必然的に他のプロジェクトからの依頼は後回しにされるし、タスクが間に落ちることや押し付け合いも発生しているような状況でした。統括する立ち位置なのだから「それを拾え」となるのですが、我々だけでなんとかなる課題はほとんどありません。関係するプロジェクトを巻き込んで進めなければいけない、「ステークホルダー・マネジメントというものが、得てして板挟みの状況に立たされる」という現実をいきなり体験したというわけです。

上野:大変そうでしたよね。

船津:そう、決して楽な仕事ではない。でも、簡単に進みそうにないプロジェクトだからこそ、MSOLに依頼が来るわけだし、そこで真価を発揮できれば、プロジェクトの動きは目に見えて変わっていく。その動き出した時のダイナミズムは、充実感ありますよね。
結局、プロジェクトの可視化だったり監査だったりの仕事をして、それをお客様の上層部に報告をしていくだけのPMOはMSOLっぽくない。MSOLがここまで成長できた理由というか、お客様から期待されている部分というのは、そうした枠を超えた働きにあるからじゃないかと思うんですよね。だからこそ「マネジメントの実行を支援します」とはっきり発信しているわけだし。

沢田:それは私も強く感じています。結局私は以前から顔見知りの銀行のプロジェクトをMSOLに入ってから一貫して担当しているんですが、かつての立場と違い「MSOLの沢田」になったことから、私自身の意識も変わったし、お客様側の期待値も大きく変わったんですよ。

上野:よく知る顔ぶれとプロジェクトをご一緒していても、変わるものなんですね?

沢田:やはりSIの会社から来たPMOと、マネジメント実行支援の会社から来たPMOとでは、見るべきものも違うし、言うべき事柄も変わる。そう自覚して行動していると、周囲の人たちもその変化を歓迎してくれたんです。要するに、プロジェクト全体が抱えている問題点の指摘というのをMSOLのPMOだから言えるし、言うべきだし、聞く側も「マネジメントのプロが指摘している」という意識で耳を傾けてくれる。そういう相乗効果によって、かつて前職で参画していた時よりもずっと前向きなプロジェクト運営が実現したんです。これは本当に嬉しかったですね。

これからのMSOLと私たち
〜そして未来の仲間たちへ〜

上野:私は今担当しているプロジェクトが一段落したら、次は今までとは異なる類のプロジェクトに参画してみたいです。これまで金融業界の大型プロジェクトが主だったので、異業種の小規模プロジェクトなど幅広い経験を積むことでさらに成長していきたいと望んでいます。そうしていずれは、将来性のあるベンチャー企業自体の成長をドライブしていけるような立場に就いて、バリューを出していければと思ってもいます。

沢田:私の場合は入社してまだ1年足らずですし、プロジェクトも現在進行中の1つしか経験していないので、この先はもっと多くのお客様のプロジェクトを経験したいし、その過程でMSOLで活躍する人たちの仕事の進め方や、こだわりというものに触れて、刺激を受けていきたいと思っています。そうして自分の成長を加速させつつ、可能ならば若い人たちの教育にも参加させてもらいたいなあと願っています。

船津:私は複数のPMOを経て、人財採用や育成の仕事も担当するようになったんですが、最近は次々と新しいチャレンジにも携わっています。もともと「マネジメント」というものを軸にしながら、既存の枠にとらわれずに新しいことをしていこう、というのがMSOLのビジョンですし、そのもとで「マネジメント×●●」という発想による事業アイデアや企画を多くの社員が取り組んでおり、私も積極的にその輪に加わっているんです。私が転職する際にこだわった「組織を築いていく仕事」というものの一端を、こういう場面で味わわせてもらっています。そして、こうした新しいチャレンジを一通り経験した後、あらためて現場に戻り、以前とは違う観点でマネジメントの実行に携わりたいと思っています。

上野:言われたことを言われた通りにこなすのが仕事だと思っている人は、きっとMSOLの面白さを満喫できない気がしますね。何が必要か考え、コミュニケーションをとり、そして新人であろうと裁量を任されることのタフさや責任感をちゃんと受け止めて、それでもなお充実感や達成感が欲しい、という人が喜びを感じられる場だと私は思っています。

船津:上野さんが入社前にこだわったという「決まった成果物を作るのが仕事、ではない会社」がまさにMSOLだからね。「今自分がやるべき事柄」というのが、常に変化する。それを楽しめる人じゃないと、厳しく指導するわけにもいかない(笑)。

上野:ですよね(笑)。コミュニケーションの質があらゆる場面で問われる中で、人間関係を毎回ゼロから築き上げていく、というのもMSOLならではだと思うんですが、そういう部分も負担に感じるのではなく、喜びだと思える人だと嬉しいですね。(笑)。

沢田:私のいたシステムインテグレーションの世界には、仕様書通りに物事を進めることに慣れきっている人も少なくないのですが、そういう働き方を打破したいと思っている人もいます。後者のような人ならば、きっとMSOLにある「違い」に興味を持ってくれると思います。

船津:成果物を創り出す仕事ならば、それが完成した時に皆で達成感を分かち合うのだろうけれど、私たちの場合はちょっと違うような気がします。日々のコミュニケーションや人間関係の変化の中で、毎日小さくガッツポーズを作っているような(笑)、そういう独特の喜びもある。

上野:最近そういう部分を共感できるようになりました。たしかにプロジェクトがカットオーバーした時は嬉しいけれども、私たちの本来の喜びって、そこに至るまでのプロセスの中に散りばめられている感じですよね。

船津:だからもしも興味を持ってくれる人がいるのならば、いつでも私たちの日々の営みを見に来てほしい。それでピンとくる人であれば、きっと私たちと同じ価値観の持ち主。

(タイトルはインタビュー当時)

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